概要
昔にいろいろ自動計測できる環境を調べて揃えましたが、複数機材を連携させようと思うと専用アプリではなくPythonなどから制御できる方が便利だなと思い調査し直しました。
テスター・デジタルマルチメーター
| 価格 | メーカー | 型番 | カウント | 接続方法 | プロトコル |
|---|---|---|---|---|---|
| 5,800 | Zhangzhou WeiHua Electronic | WH5000 | 6,000 | USB mini | 独自 |
| 6,500 | OWON | B35T | 6,000 | Bluetooth | 独自 |
| 16,800 | OWON | XDM1241 | 55,000 | USB B | SCPI |
電圧、電流とものによっては温度計になることができます。USB接続タイプが多いですが、OWONなどはBluetooth接続のものもあります。OWONは上記以外にも大量にありますが、同じようなスペックのBluetooth接続になります。
WH5000
上記のテスターです。秋月で購入するのであればこの機種が鉄板だと思います。
ただし、価格はあがっていまして現在5,800円となっています。昔は秋月以外でも取り扱いがあったのですが、いまはほぼ秋月のみという感じでした。
この機種はFS9922-DMM4というテスター用のICを利用しており、定期的にシリアルで値を送信しているだけのようです。2400bpsで送信されたバイナリデータをパースすることで値が取得できます。
OWON B35T
秋月で購入できるBluetooth接続のテスターです。価格的にはWH5000とそんなに変わらないのですが、Android/iOSしか秋月ではサポートしていません。昔はパソコンでもかんたんにペアリングできたのですが、特殊なUSBドングルを利用しないと接続できない方式に変更になりました。
パソコンで利用するには専用のドングル以外にもESP32などで受信して、それをパソコンに転送するなどの方法があります。ちょっと面倒ですよね。
OWON XDM1241
ベンチトップ型のテスターになります。価格もあがりますが、一気に高性能になります。USB Bタイプのコネクタが搭載されており、標準的なSCPIで連携が可能です。
上記のOWONのページなどからSCPIのマニュアルがダウンロード可能だと思います。
電源
| 価格 | メーカー | 型番 | 接続方法 | プロトコル | 最大電圧 | 最大電流 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 61,930 | 菊水電子工業 | PMX18-2A | USB/RS232C/LAN | SCPI | 18V | 2A |
| 14,153 | Nordic | Power Profiler Kit II | USB micro | 独自 | 5V | 1A |
| 14,800 | OWON | SPE3051 | USB B | SCPI | 30V | 5A |
| 17,800 | OWON | SPE3102 | USB B | SCPI | 30V | 10A |
| 4,992 | DPS3005 | USB micro | 独自 | 32V | 5A |
中華電源ユニットは上記以外にも通信できるものがたくさんありますが、GitHubですぐに接続方法が確認できるものがありませんでした。
RK6006Wとはもいけそうですが、Amazonのプライムで一万円弱ぐらいのステップダウンモジュールを購入するのであればOWONの電源のほうがおすすめです。(AliExpressや中国発送であれば6千円前後からあります)
上記のDP100が現在人気ですが、プロトコルが公開されていません。Windows向けのDLLのみ提供されています。
WebHIDを利用したコンソールも独自開発している人がいるみたいです。ここは単純なシリアル通信でのSCPIをサポートして欲しかったですね。
菊水電子工業 PMX18-2A
基本的にこちらの電源が鉄板だと思いますが、個人ではなかなか手がでないと思います。メルカリとかで偶に半値ぐらいで取引があります。
最近購入した中古品の菊水は外部からの制御ができないタイプです。
Nordic Power Profiler Kit II
上記で紹介している電流測定機材ですが、5Vの1Aまでの電源としても利用可能です。
上記のライブラリが利用できました。インストールしないでこのライブラリのsrcフォルダに自作プログラムをいれて動かしています。電圧を変更しながら電流測定がかんたんに計測可能でした。
OWON SPE3051/SPE3102
30Vと60Vまでのモデルで5Aと10Aの組み合わせがあります。USB Bタイプのコネクタが搭載されており、標準的なSCPIで連携が可能です。
上記のOWONのページなどからSCPIのマニュアルがダウンロード可能だと思います。
DPS3005
厳密には電源ではなくステップダウンモジュールです。外部電源から任意の電圧まで下げて供給することが可能です。
サイズ的には上記の電源と同じサイズなので、ケースを入れ替えて使うことでUSB PDから20Vなどを受けて使うことができるかもしれません。

MODBUS/RTUのプロトコルで通信しているようでした。
型番が違いますが、おそらく上記で動きそうな気がします。
独自ファームウエアで使いやすくしているプロジェクトもあります。とはいえ、ちょっと面倒な感じですね。
電子負荷
| 価格 | メーカー | 型番 | 接続方法 | プロトコル | 上限負荷 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2,790 | XY-FZ35 | UART | 独自 | 35W | |
| 23,999 | East Tester | ET5410 | USB B | SCPI | 400W |
電子負荷はあまり選択肢がありません。East Testerを紹介していますが、本当は10万円以上の機種がたぶんおすすめです。SIGLENTとかでも8万円以上しています。
XY-FZ35
上記の電子負荷です。
若干精度は怪しいですが、価格からすれば上出来だと思います。UARTでの流す電流の設定と、印加されている電圧測定が可能です。
East Tester ET5410
あまり適切な機材がなかったので上記を紹介しますが、んーあまりおすすめではありません。USB Bタイプのコネクタが搭載されており、標準的なSCPIで連携が可能です。
複合タイプ
OWON SPM3051/SPM3103(電源+テスター)
OWONの電源とテスターが一体型になったモデルになります。これはあまり日本国内だと取り扱いがすくないようでして、購入するのであれば正規店で購入することをおすすめします。
電源的にはSPE3051とほぼ同じ仕様で、テスター部分は20000カウントとベンチトップ型のXDM1041の55000カウントと比べると少し落ちています。テスター部分としては約1万円ぐらいのスペックがありますのでAmazonのOWON公式ショップの価格差が7千円ぐらいですので順当です。
電源とテスターは同時に利用可能であり、USB Bタイプのコネクタが搭載されており、標準的なSCPIで連携が可能です。
Digilent AnalogDiscovery3(電源+テスター)
5Vの0.8Aまでの電源と、簡易テスター(電圧計)として利用可能です。とはいえ高いので、オシロスコープをメインに使わないのであれば個別に購入をしたほうが良さそうです。
まとめ
とりあえずは5Vの1Aまで使えるPPK2と、秋月テスターのWH5000、安い電子負荷のXY-FZ25でいろいろ実験してみたいと思います。














































































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