概要
正月に購入したまま積んであったPPK2をやっと使ってみました。各種電流測定は非常に面倒なので、この機材はかなり便利です。ただし、供給は安定していませんので在庫は少なめです。
Power Profiler Kit IIとは?
- PPK2を用いた高精度な電子回路の消費電流測定(sako_DIY@elchika)
上記にものすごく丁寧にまとまっています。ありがたいです。ちゃんとした解説サイトが少なかったので購入したのですが、積んでいる間に書いてくれた人がいました!

ざっくりですが、商品紹介をします。結構小さいパッケージです。1万円ぐらいするのでちょっと割高にみえますが、仕方ないです。

中身は本体と接続用ケーブルだけです。USBケーブルは付属していません。

サイズ感はこんな感じでM5Stackと同じぐらいの幅ですね。

端子はこんな感じでMicro USB端子です。ちょっと残念。基本は右側に接続しますが、500mA以上を流したい場合には左側にも接続することができます。
問題点
まずこの機材の問題点として、購入できません!
上記が公式サイトの在庫一覧です。日本からだとDigi-KeyかMouserから購入することになりますが、定期的に入荷はしていますが、一瞬で売り切れています。

Mouserの情報をみてみると、現在在庫切れですが定期的に入荷しているのがわかります。通知を設定しておくか、とりあえず購入しておいて届くのを待つかになると思います。

こちらはDigi-keyです。
使ってみた

こんな感じの画面になります。詳しい使い方はsako_DIYさんの記事を参考にしてもれったほうがいいと思います。ざっくりと説明すると、PPK2から電源を供給するソースモードと、既存電源ラインの途中に入れるアンペアメーターモードがあります。通常はソースモードで安定化電源として使うパターンが多いと思いますが、既存基板の途中の電流を測定したい場合にはアンペアメーターモードを使うことになると思います。
気をつけないといけないのが「Enabel power output」のスイッチです。このスイッチを入れないとソースモードの電源が供給されません。Startを選択すると自動で電源供給されるかと思ったらどうやら違うようです。
起動時の消費電力を計測したい場合にはDisableの状態からStartして、計測が始まったらEnableに変更します。特定の状況を測定した場合にはEnableのまま実行する感じなのかな。
あとは8ポートのデジタルチャンネルも同時に計測可能です。これで特定の処理のタイミングでGPIOの状態を変更することで消費電力と処理の紐付けが可能になります。
基本的にはBLEの消費電力を測定するプロツールとして作られていますので必要そうな機能は全部そろっている感じでした。
類似商品
通常はこのような数万円が最低します。
Hantekは比較的安いのを出していますね。
I2CやSPI接続の安い電流計はあったのですが、時間精度がいまいちでした。しかしながら以下の製品が使いやすそうでした。
- 簡易型電流プローブ NYA-01-200 Rev.2.0(NYA Manufacturing@スイッチサイエンス)
NYA Manufacturingさんのは75mA、750mA、7.5Aの3パターン販売されています。PPK2は1Aまで測定できますので1AまではPPK2、それ以上は7.5Aまでの簡易型電流プローブが便利かなと思っています。
とはいえ、750mA版を実は保有していて、積んであります。。。
まとめ
ちょっと高いんですが、5V1Aまでの安定化電源としても使えますし、非常に便利な機材になります。お金に余裕があって、在庫残っているときに購入を検討してみてはいかがでしょうか?
とくに乾電池などを使った開発にはあると心強い機材だと思います。
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