1台6000円のNEC製Wi-Fiルーター(Aterm WG1200HP4)2台でメッシュWi-Fi構築

概要

自宅Wi-Fi環境が微妙だったので、メッシュWi-Fi化してみました。まだちょっと置くだけだと怪しい動作がありますが、5GHz帯でも安定して通信できるようになりました。

※ファームウェア1.1.1だと現在通信が不安定なままです。メッシュを切ってもだめで、いまは諦めて元のWi-Fiルーターに切り戻しています。メインの機材は状況をみるためメッシュに接続していますが、たまに通信ができなくなります。ただし、ローカルIPにPINGをばらまくと通信が復帰します。環境依存の可能性がありますが192.168.x.1のルーターへのPINGだとだめですが、サーチ系の全ローカルIPに対して投げるとそこで通信が復帰します。ARPテーブルとかがおかしいのかな?

※通信できないときに他の端末から、通信できない端末にPINGを飛ばしたら復帰しました。文末に現状の調査状況を記述してあります。

※ルーターをリセットして初期状態で検証中です。やはりブリッジモードだとルーティングがおかしくなるのか、たまに通信ができなくなります。しかしルーターモードにして検証すると安定しているようです。ルーターモードで使う分には問題ないのかもしれません。とはいえ、すでに自宅にはメインルーターがあるのでルーターモードだと使いにくい、、、

商品(Aterm WG1200HP4)

上記の製品で、2020年10月8日に発売したばかりの製品です。6千円の小型のと、1万円ぐらいの大型のがあります。今回は小型のを2台購入しています。

※2021/02/01現在Amazonでは販売していないようでした

結構小さめのWi-Fiルーターで、もう少し大きいWG2600シリーズ(WG2600HP4)と小さいWG1200シリーズ(WG1200HP4)があります。ちなみにこれまで使っていたのもこのシリーズで、奥に見えるのが3年前に購入したWG1200HSになります。これも悪くはなかったのですが、自宅はL字型の出っ張っているところにお風呂があり、Lの上の頂点ぐらいにWi-Fiルーターをおいていたので5GHzはまったく届かず、2.4GHzも安定して届きませんでした。

設置方法

親機

プロバイダーのルーターがすでに設置しているので、親機はブリッジモードで動かします。ブリッジモードで動かすためには、Wi-Fiルーター本体にスイッチがあるので変更する必要があります。

MODEモード今回の設定
RTルータモード
BRブリッジモードメッシュ親機
CNV中継機/子機モードメッシュ子機

出荷時はRTのルータモードになっているのでBRのブリッジモードに変更をします。そして自宅ネットワークに接続したLANケーブルをWANポートに接続してから電源をいれます。

電源を入れてから90秒ぐらい立つと、正常に立ち上がりますのでルーターなどのDHCP情報などを参考にしながらIPアドレスを確認します。

探し方なのですが、本体裏にMACアドレスが書かれています。80:22:a7:xx:xx:x1とある場合には、80:22:a7:xx:xx:x0もこのWi-Fiルーターです。管理用とWAN側で2つMACアドレスがあるようです。若い方のMACアドレスのIPアドレスをブラウザで開くと管理画面が表示されます。

adminと本体のラベルに記載された英数字8桁のWeb PWを使うとログインができます。まず最初に行うのはファームウエアの更新です。1.0.2ぐらいが入っていましたが、更新したら1.1.1に上がりました。まだ新しい製品なのでまずは更新しておいたほうがいいと思います。ただし、深夜に自動更新が走るみたいなので、翌日になれば更新されているかもしれません。

SSIDなどの設定は親機側で行いますので、名前を変更する場合にはこの時点で設定したほうがよいと思います。私は古いWi-Fiルーターは既存のSSIDを開発用の別のものに変更し、新しいメッシュWi-FiのSSIDを自宅用のSSIDに入れ替えました。

古いものはなくしてもいいのですが、小さい方のWG1200は快適に利用できる端末が16台ぐらいまでとのことなので、併用しています。ただ帯域的な問題なので16台以上接続は可能そうです。

子機

子機側の設定はかんたんで、RTモードからCNVモードにスイッチを変更します。そして親機のLANポートと、子機のWANポートをLANケーブルで接続して電源を入れることで自動設定されます。電源後入れてから90秒経過したらLANケーブルを外し、電源を落としてから設置場所を変更します。

子機側は親機の設定を持ってくるので、特に必要な設定はありません。念の為、ファームウエアは手動で最新まで更新しておきました。

ネットワーク図という機能があり、これを使うと親機と子機が正常に接続されているかがわかります。上記だと上がメッシュ親機で、下がメッシュ子機です。5GHzのWi-Fiでリンクしていることがわかります。

なんかおかしいぞ?

メッシュ子機につながる

これは設置場所の問題だったのですが、メッシュ子機を隣の部屋に設置したのですが近すぎて、親機ある部屋にいても子機側に接続されちゃいました。電波の強い方に接続するので、メッシュ子機をもう少し離してあげることでなるべく親機につながるように調整できました。

2.4GHzと5GHzでIPアドレスが変わる

これはiOS14の機能でプライベートアドレスが原因でした。

2.4GHzと5GHzで別のSSIDを設定しているので、SSID別にランダムなMACアドレスを通知するプライベートWi-Fiアドレスの機能が使われて、ルーターからは別の端末に見えちゃいました。実害は無いのですが、自宅のWi-Fi設定のプライベートアドレスはOFFに変更しました。

通信が途切れる?

これが厄介でして、Wi-Fiの電波は強い状況なのですが通信ができない状況がたまに発生しました。状況的には親機から子機に接続先が変わったタイミングです。PINGを打ちながら移動してみるとシームレスに親機と子機が切り替わっています。

数日間確認していたところ、通信をしていないときに接続先が切り替わった場合に起きている気がします。部屋を移動して、ふとスマホを触ろうとすると一分ぐらい通信ができません。

これが原因かはわからないのですが怪しそうな設定で上記の送信元検証機能をOFFにしたところ、比較的安定したように思います。送信元IPアドレスを知らない場合に通信を遮断する機能なのですが、とりあえず自宅ネットワークでルーターが別に存在しているのでOFFにしてみました。

現在はWi-Fiの調子が悪いときにモバイル網をつかって通信をする「Wi-Fiアシスト」機能がiOSにありますがOFFにして様子をみている状況です。

まとめ

ちょっと怪しい動きがあり、様子見状態です。発売直後なのでファームウエアもまだ安定していない可能性がもあります。。。

2機種あって、上位のほうがスループットが倍近いのですが中継で使うとすると2台とも高いのを使わないと意味がないので、1万2千円か2万円の選択になります。実際のところ数十メガが安定していれば問題ないので安い方で組んでみました。

他のメッシュWi-Fiは3万円前後のものが多いので、NECは非常に安く組めると思います。ただし、NECのWi-Fiルーターはちょっとした設定変更でも再起動が必要で90秒待たされます。他社のだと一瞬で反映したりするので、初期設定でちょこちょこ変更するのは面倒です。

また、メッシュの中継が5GHzか2.4GHzかの2択です。高めのメッシュWi-Fiは5GHzと2.4GHzの両方を束ねて中継してくれるやつが多いと思います。ただし価格が安いので、確実に5GHzで接続する場所に中継機を設置することでカバーはできると思います。

最初の1台だとしてもメッシュ対応のものを購入しておくことで、あとで子機を足してメッシュ化もできるようになると思いますのでおすすめ商品です。

※追記・不安定動作検証

発生状況

  • iPhone iOS14
  • Windows10 64bit

主に上記の端末で動作確認をしています。Wi-Fiルーターはブリッジモードで接続しています。同じ構成で利用していたWG1200HSでは問題なかったです。

WG1200HP4を同じようにブリッジで利用しているとたまに通信ができなくなります。通信をし続けていると発生していませんが、一定時間通信をしていないときに発生しやすいようです。

通信エラー確認方法

  • ルーターアドレス(192.168.1.1)へのPING

主にインターネットアクセスができなくなってから、ルーターアドレス宛のPINGを打っても反応がないことを確認しています。

復帰方法

  • Wi-FIの再接続
  • Wi-Fiルーターへのアクセス(PING, HTTP等)
  • 他の端末から該当端末へのPING

一番確実なのがWi-Fi再接続ですがかなり面倒ですよね。端末から確実に復帰できるのはWi-Fiルーターへのアクセスでした。管理画面のトップをブックマークに追加しておくとすぐに復帰できます。

あとは、該当端末から192.168.1.1のルーターにPINGが届かないことを確認しつつ、他の端末から該当端末にPINGを打ったら即時復帰しました。

このことからWi-Fiルーターの中でなんかおかしな状態になっていると思われます。

[該当端末] → [PC]

通信ができないときに他のPCに対してPINGを打ち、Wiresharkでキャプチャしたところ該当端末からのPINGは届いていませんでした。

[PC] → [該当端末]

PCから該当端末にPINGを何発か打つと正常化しました。該当端末からのPINGも正常化してからじゃないと受信していませんでした。おそらく一発のPINGだと復帰しなさそうです。

PCも同じWG1200HP4に接続しているので、Wi-Fiルーター内部のルーティングがおかしくなっていますね。有線経由の端末からPINGを打っても復帰しているので、ファームウェアの更新などで修正されるのを待つしかない気がします。

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