技適なし機材の合法的利用法

概要

技適マークの無い無線機材を使うと電波法に違反します。そこでどうすれば使えるのかを考えてみたいと思います。

技適を取得する

上記で調べましたが、いわゆる技適には製造する工場で取得する工事設計認証と、個別の機材ごとに取得する技術基準適合証明があります。工事設計認証は個人で取得することができませんが、技術基準適合証明であれば個人でも取得可能です。

過去の技適情報を見る限り、大学の研究室レベルですと個人で取得して利用している事例があったりします。とはいえ、実際に技適を取得するのは難しいと思います。

技適未取得機器実験等特例を利用する

ブログは内容が少し古いですが、FCCを取得している機材については特例を使って半年まで利用することが可能です。携帯電話とかはちょっと取り扱いが違ったり、5G帯のWi-Fiアプセスポイントとかは日本と使っている電波帯が違ったりするので注意が必要です。

訪日用の規定を利用する

もともと訪日観光客などは90日間はFCCなどを取得している機材を日本で利用することができました。今となっては珍しいですが3ヶ月以内に海外によく行く人であればこちらの規定が利用可能です。

日本国外で利用する

日本の電波法なので、日本以外であれば関係ありません。国によっては認証自体が必要ない場所もあるはずです。

電波暗室で利用する

電波が外にもれなければ利用可能です。とはいっても電波暗室ってあまりないんですよね。

電波暗箱で利用する

電波暗室と同じ用途なのですが、部屋ではなくてシールドされた箱の中で利用します。単純に通信のテストをするだけであれば送信機と受信機を電波暗箱の中に入れて通信を試すことができます。

とはいっても、電波暗箱もかなり高額商品になりますので個人で購入するのは難しいです。安い海外の製品もありますが、どこまでシールドされているかわからないですからね。

無線ユニットを物理的に除去する

無線に関する部品を物理的に除去することで無線機ではなくなるので、電波法の対象ではなくなります。この物理的に除去が結構たいへんで、かんたんに修理できる状況ではだめです。最近の機材は無線だけでユニット化されていることが少なく、一体化している場合が多いので物理除去はできないパターンがあります。

出力を電波法の規定より下げる

規定以下の出力であれば免許も技適マークも不要です。基本的には非常に弱い電波は許可されていますが、実質的に無線として利用できないと考えてください。厳密に計測をして、規定以下であればいいのですが個人で計測は難しいです。そこで基本的には物理的に除去されていない状態であるが、電波を飛ばさない状態であると思ってください。

アンテナを外す

アンテナを外すことで電波出力が非常に小さくなります。ただし、アンテナを接続していない状態で無線送信をすると無線ユニットに負荷がかかります。通常は行ってはいけない状態なのですが、そもそも無線出力をしない状態であれば簡易的にアンテナを外して外に飛ばなくすることができます。

Linuxなどでサーバーモードで利用している場合にはたぶん自動的に送信することはないので、アンテナを外すだけで問題ないと思います。デスクトップモードで使うとWi-Fiアクセスポイントを探しにいったりするので意図しないタイミングで無線を利用してしまう可能性があります。

すぐには壊れないと思いますが、壊したくない機材については次のダミーロードを使うほうが安全です。

ダミーロードを接続する

アンテナの変わりにダミーロードと呼ばれる抵抗を接続します。通常50Ωが多いのですが、擬似的なアンテナとして動きますが抵抗なので電波が熱に変わります。Wi-Fiなどは10mW以下と出力は小さいのですが、通常の無線機ですとW単位で送信するので放熱に注意する必要があります。

通常手に入るのは写真右側にあるSMAコネクタのものになります。最近の無線機は小さいU.FLやMHF4などのコネクタが使われています。SMAへの変換ケーブルがありますので変換して利用することになります。

線で直結する

無線機にアンテナを接続せずに、無線機同士を直接ケーブルで直結させます。とりあえず無線系の実機での検証をするのには使えるみたいです。

まとめ

個人的には技適マークのない機材は使わないのが無難だと思っています。しかし機材によっては無線を殺して使いたいとかって要望ありますよね。直接接続は結構びっくりな方法です。お作法的には微妙ですが、U.FLからSMAに変換してSMA T分岐コネクタとか使うと複数台で接続が可能です。

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