古いMacBookに外付けHDDをつけてNASとしていましたが、FANが壊れたりしたのでNAS導入をしました。
概要
安いサーバー用PCと無料で使えるNAS用OSで、仮想サーバーの動く自宅NASを構築しました。癖があるのでちょっと使いにくいところはあります。
当初検討
当初はQNAPかSynologyを検討していたのですが、仮想サーバーを動かそうとすると、インテルCPUを搭載した高いものじゃないと動かないので断念しました。
予算さえあえばこの手の商品を使ったほうが、圧倒的に使いやすいと思います。
購入物
富士通のPRIMERGY TX1310 M3が安かったので、これをベースに手元にあったメモリを追加して、ブート用のUSBメモリとキーボード、ディスプレイ接続用の変換ケーブルとHDDを購入しました。
USBメモリは本体内に内蔵できるので、見た目スッキリですが安いので2つ購入して、片方壊れても大丈夫なようにしたほうが安心です。
HDDは安いものを選びましたが、本当はサーバー用のもう少し高いやつがおすすめです。冗長性を考えると2つ以上必要ですが、3つ購入してRAIDZ1で構築しました。
FreeNASは2つだとミラーリングなので、4Tを2つ接続しても4T分しか利用できません。追加する場合には更に2つ追加して8Tになります。
3つだとRAID-Zの構成になり、4Tを3つで8T分になります。ここから増設するのはさらに3つ必要になります、、、
ただ本体内部には4つまでHDDが接続可能ですので、このNASは8Tとして使って、追加しても追加分はバックアップ用みたいな感じになると思います。いまのところバックアップは外付けUSBにしようかと思っています。
メモリは手元にあった8Gを追加したので4+8の12Gで動かしていますが、本来は同じ容量のメモリを2枚単位で増設したほうがいいと思います。ただ標準の4Gでも動きますし、あとで増設できるので後回しでもいいかもしれません。
組み立て
富士通のPRIMERGY TX1310 M3は安いのに、かなり使いやすい筐体でした。HDD接続でドライバーは必要なく、HDDの左右にマウンターをつけてレールに差し込むだけで接続できます。
あとはメモリを増設して、本体内にあるUSBポートにUSBメモリを差し込めば完成です。
FreeNASのセットアップ
FreeNASのセットアップにはDVD-Rや、セットアップ先とは違うUSBメモリを準備する必要があります。
私は別のUSBメモリにFreeNASのセットアッププログラムを転送して、そのUSBメモリから内蔵USBメモリにセットアップを行いました。
同じものを2つ購入して、セットアップが終わったらFreeNASの起動用のバックアップにつかってもいいと思います。
FreeNASの設定
基本的にわかりにくいです。最近バージョンがあがって、言語を日本語にしてもほぼすべての画面が英語です。
基本的には内蔵しているHDDをStoregeからRAID-Zで束ねて、poolを作成すれば使えるようになります。
仮想サーバーの使い方
FreeNASはBhyveという仕組みで仮想サーバーを動かすことができます。VirtualBoxなどと比べると非常に使いにくかったです。
まず最新版のCentOS7が起動しません。7.4(1708)のisoを利用してセットアップしたあとに最新版にバージョンアップすることで動かすことができました。
また、仮想ディスクも持ち込むことができず、新規でセットアップするか、新規作成したものをマウントしてからddで流し込む必要があります。あとクローンしても、スナップショットになるのでリンクしたクローンしかできなかったです。
画面上ではなく、コマンドラインで直接FreeBSDを操作するのであればもう少し細かい操作ができる可能性がありますが、気軽に使うのであればQNAPかSynologyを使ったほうが楽だと思います。
まとめ
安価にNASが構築できたが、やっぱり少し使いにくいところがあります。ストレージ管理を自分でするのであればCentOSにownCloudとVirtualBoxの方が使い勝手が良さそうですが、統合管理とか考えるとFreeNASの方が楽だと思います。
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