I2Cで回路書換可能なGreenPAKを使ったロジック回路入門 その7 その他のマクロセル

概要

前回までに大物は終わったと思いますので、紹介していないものを調べていきたいと思います。

PGEN(Pattern Generator)

パターンジェネレータです。見た限りクロックを入力して、なにかを出力するマクロセルですね。

とりあえず、何も考えずにクロックに接続します。nリセットにはPORを接続して、常に有効にしておきます。

設定項目です。Bit rangeで何ビットかを指定して、Patternを出力するようです。デフォルトは0ビットでパターンが0なので、常に0が出力されます。

ビットレンジを1:0にしました。これで1から0までの2ビットで、01のパターンが出力されるはずです。

でました。このマクロセルは立ち上がりエッジで信号が切り替わっていますね。これも分周器に使えそうです。

最長の設定にしました。16ビット分ですね。

こんな感じで設定したパターンが繰り返し出力されていますね。リセット機能を組み合わせていろいろ制御できそうですね。

Ripple Counter

こちらもクロックがありますね。Q0とかがありますのでDFF系です。

とりあえずクロックを接続して、UPとnSETにはPORを入れてみました。デフォルト設定では動かなかったので、SVを1にしてみました。

値は出ていますが、これだけだとよくわかりません。

SVを2にしたところ、出力がすこし減りました。

SVを0に戻して、EVを1にしたところQ0のみ出力されました。

SVは0のまま、EVを2にしました。今度はQ1も出力されていますね。

EVを3にしました。今度はQ1の山が変わりました。

EVを4にしました。このへんでなんとなく動きがわかってきました。Q2が4クロックごとに出力されていますね。

EVを5にしました。Q2の山が伸びています。

EVを6にしました。さらに伸びましたね。

EVを7にしました。LOWとHIGHが同じ長さになりました。8クロック単位で動いていて、EVを増やすとHIGHの時間が伸びる動きですね。Functionality modeがデフォルトのFullの場合には0-EVとあるのえ、SVの値はみていないようです。実際変更しても動きは同じでした。

Multi-Function

これは2つのマクロセルが連結しているマルチファンクションです。

設定画面を見ると個別に設定可能そうですね。初段はCNT/DLYもしくはWS Ctrlが選択できました。2段目はLUTかDFF/LATCHが選択可能です。

VREF0/1(Voltage Reference)

基準電圧を出力する機能みたいです。

Power downソースをmatrixにしたところ出力されました。ソースに選択したものの電圧が出力されます。

こんな感じに電圧が出力されます。出力されるPINは固定されているので注意してください。

TEMP SENSOR (Temperature sensor)

温度計です。

こんな感じで、Enable tempをEnableにするとPIN16に接続されて利用できます。

電圧が出力されました。

データシートをみるとこの辺だと思いますが、電圧によってちょっと数値が違うみたいですが、概ね900ぐらいで0度ですね。

出力範囲が2つあって、1.2Vまでの範囲だとこちらの表になります。基本的にこの温度計は内部が加熱した場合に停止させるためのもので、あまり精度は期待しないでください。

BG(Bandgap good)

パワーダウンが出ていますので、HIGHを入れると停止するマクロセルだと思うのですが、よくわかりません。

The Bandgap good output is the bandgap power good signal. The voltage references for the comparators, OSC1 and OSC2 require the BG.

バンドギャップグッドアウトプットとあるのですが、これインプットなんですよね。OSC1とOSC2に必須とありますが、オシレーター側のヘルプには登場しません。。。

Low: Auto-Power On based on ACMP Wake Sleep Enable control. OSC1 and OSC2 require the BG Power Down connected to GND.

Lowの場合ACMPのオートパワーに影響するのかな?

EEPROM

2048ビットのEEPROMが搭載されています。しかしながらI2C経由でないとアクセスできないと思いますので、回路図だと出てきません。

まとめ

BGなどちょっと説明が雑なものがある気がします。もう少しマクロセルの解説が公式であるといいんですけれどね。さて、一応ざざっとSLG46826で使われているものは調べてみました。次回は応用回路を少しだけみてみたいと思います。

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