概要
上記からの派生記事です。今回は低価格帯のUSBオシロスコープの紹介です。
LOTO Instrumentsとは?
上記が公式サイトみたいです。
上記が公式サイトで提供されている画像ファイルですが、見たことがあったのですがちょっと怪しかったので詳細確認していませんでした。
こちらが公式ストアかな?
一応Amazonでもありますが、並行輸入か中国発送だと思います。
このメーカーの特徴はUSBオシロスコープ専業メーカーで、ベンチトップ型の普通のオシロスコープは取り扱っていません。
これが重要な点なのですが、ベンチトップ型を作っているメーカーはベンチトップ型がフラッグシップモデルで、USB型オシロスコープはアプリが適当なところが多いです。。。
ここはUSBオシロスコープ専業なので、比較的アプリが作り込んでありました。
アプリ画面
アプリはセットアップするタイプじゃなくて、ダウンロードしたものを展開して実行します。共有ファイルサイトにおいてあるので、ちょっと探しにくいです、、、
特徴としては20MHzの一番安いモデルでもアプリの機能が充実しています。このオシロスコープの特徴して、2ChありますがBチャンネル側をロジックアナライザとして利用することができます。なので20MHz2Ch or 20MHz1Ch + 4Chロジックアナライザとして使うことができます。
ロジックアナライザとして使う場合には、Lがついているモデルを選ぶ必要があります。ただし、ケーブルだけの別売りはありませんので注意してください。
とはいえ、端子自体は3列タイプのD-SUB15ピンででているので、オフィシャルからブレイクアウトする基板も販売されています。
おそらく、この手のコネクタで自作もできる気がします。
デコード機能
プロトコル | 割当 |
UART | TX or RX : アナログAch |
I2C | SCL : アナログAch, SDA : アナログBch |
CAN | アナログAch, アナログBch |
SPI | CLK : L0, MOSI : L1, MISO : L2, CS : L3 |
上記の組み合わせでデコードできます。
こちらも公式の画像から持ってきましたが、オシロスコープの画面でロジックアナライザ的にも使えるので結構便利です。従来のUSBタイプだとこの機能実装しているところ低価格帯だとないと思います。
UARTが送受信を同時に見えないのはちょっと残念ですが、I2Cであれば十分使えそうです。SPIになるとオシロスコープではなく、完全にロジックアナライザになるので微妙かな?
ラインナップ
モデル | 周波数 | サンプリング | オシロスコープ | ロジックアナライザ | 価格 |
OSC482L | 20MHz | 50MS/s | 2Ch | 4Ch | 72ドル |
OSCA02L | 35MHz | 100MS/s | 2Ch | 6Ch | 105ドル |
OSC2002L | 50MHz | 1GS/s | 2Ch | 6Ch | 125ドル |
OSCH02L | 100MHz | 1GS/s | 2Ch | 6Ch | 189ドル |
公式ページの価格帯です。すべてロジックアナライザ付きの価格です。本体のみだと12ドル安くなります。ケーブル無しで買って公式のDIYキットを買うか、自作するのでもいいのかもしれません。
一番安いOSC482LはAliExpressのセールだと6000円ぐらいで売っている店もあります。Hantekの60022あたと比べるとアプリの分競争力がありますね。
ただ、2Chしかないのも欠点で、200ドルだとHantekの100MHz対応の4Chモデルが買えるので、価格競争力がありません。。。
まとめ
実際に使っていないオシロスコープで、アプリケーションのみ動かして確認してみました。ちょっと欲しくなりましたが、一番安いタイプだとすでに持っているHantekの60022とスペックがかぶってしまうので躊躇しています。
上のスペックのはちょっと割高に感じちゃうんですよね。。。
おすすめできるかというと、ちょっと微妙なラインです。実際に使ったことがないのでなんとも言えないですが、評価できる人はすでにこれ以上のスペックのオシロスコープを持っているはずなので、レビューは難しい(笑)
アプリを使った感覚だとHantekの60022を検討している人で、中国からのんびり届いてもいいのであれば、こっちでもいいかなーって感じはします。
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