概要
220Vなどの機材を利用するときに、安全のために電力計を利用したいと思っていましたがなかなかいい機材がなく利用していませんでした。今回パソコンに接続できるタイプで使いやすそうなものを見つけたので購入してみました。
HOPI HP-9800

上記の左側の製品になります。国際対応の差込口があり、下から電源ケーブルが伸びています。右側の機材が100Vから220Vへの昇圧器です。220Vのはずが230Vが出力されているのがちょっと気になります。

実際に利用しているところです。こちらは100Vで割と正確な値がでているので、さっきの230Vも実際に出力されている気がします。
あたまの方にマイクロUSB端子があり、パソコンに利用することで画面に表示されている情報を取得可能です。ちなみにUSBシリアルはWCH社のCH340が利用されていました。

AliExpressだと6千円前後の機材となります。私はTaobaoで購入したのでもう少し安いですが、USB無しのタイプなどいろいろあるので注意が必要です。
- Model 1: HP-8 host 2400W
- Model 2: HP-8 host+4 lamp holder 2400W
- Model 3: HP-9800 4400W
- Model 4: HP-9800+4 lamp holder 4400W
- Model 5: HP-9800+USB 4400W
- Model 6: HP-9800+USB+4 lamp holder 4400W
- Model 7: HP-9900 with a maximum measurement of 6600W
- Model 8: HP-9800 4400W without terminals
私が購入したのはModel 5のUSB付きタイプです。ちなみに電源側の端子は中国で利用されているアース付きのO2タイプでしたのでちょっと使いにくいです。
Pythonで接続確認
上記のコードになります。Gistにあったコードを少し改造して利用させてもらいました。あと何故かCRCエラーになっていますので、途中でCRCの処理が変わったのかもしれません。
Active Power 3.566W
RMS Current 0.036A
Voltage RMS 229.718V
Frequency 50.000Hz
Power Factor 0.429pf
Annual Power 10.413KWH
Active Power 0.001KWH
Reactive Power 0.001KWH
Load Time 2.000mins
上記のようなデータが取れました。
まとめ
この手の電力計は国内でもあるのですがパソコンと接続できるものは非常に高価なプロ向けの機械しかありません。

AliExpressだとATORCHのAC85~265V対応のS3などが安価ですし、使いやすい感じなのですがパソコンとの接続がWi-Fiで、技適マークがなしのため日本国内では利用することができません。
PSEなどの関係もあり、220V対応の電力計などは日本で購入することはできません。個人輸入であれば問題がないのですが、常時接続して使うのではなく目の見える範囲で実験の間だけ接続するなど安全に考慮しながら利用する必要があります。個人的にはなるべく使いたくはないのですが、たまに必要になる場合があり、環境としては準備していますがおすすめはしません!
コメント