USB Type-A接続の直流安定化電源3種を比べる

概要

最近新しいUSB接続の直流安定化電源を入手したので、製品を比べてみました。Type-CのPD対応のものもありますが、ちょっと毛色が違うので通常のType-Aコネクタのみを対象としています。

製品

のちほど個別に紹介しますが、この3種類を持っています。

裏側になります。

Wuzhi ZK-DP2F

電圧と電流をボリュームで設定できるタイプです。入力電圧をDCDCで変更して、右側にあるターミナルから出力します。

入力電圧は5Vから12Vまでで、トリガー機能はないので通常は5Vで入力されます。出力は0.5Vから30Vまでになります。ちょっと操作はわかりにくいですがボリュームで操作できるので直感的に細かい調整はしやすいです。

Wuzhi ZK-DP3D

下にある3方向ダイヤルで操作するタイプです。メニューの操作はさきほどのよりこちらのほうが使いやすいです。入力は4Vから13Vまでになります。QCに対応しており、12Vのトリガーとしても動きます。出力は1Vから30Vです。QC対応電源に接続した場合には12Vからの変換になるので低電圧を変換する場合には無駄なロスが発生します。

出力端子は右側にあるターミナルと、上にUSB端子があります。

SINI XY-UDP

こちらはUSBテスター系のDCDCになります。よくあるインターフェースですね。入力は3.5Vから15Vで、QCに対応している場合には9Vのトリガーとして動きます。USB Type-Cの入力端子もありますが、こちらはPDに対応していないので5Vのみでした。

出力は0.6Vから30Vとなります。右側のターミナルと、上にUSB Type-Aコネクタがあります。

まとめ

機種入力
電圧
出力
電圧
Type-A
入力
Type-C
入力
Micro
入力
ターミナル
出力
Type-A
出力
Wuzhi ZK-DP2F5-12V0.5-30V5Vスクリュー
Wuzhi ZK-DP3D4-13V1-30VQC12Vワンタッチ出力電圧
SINI XY-UDP3.5-15V0.6-30VQC9V5V5Vワンタッチ出力電圧

こんな感じの比較になります。SINI XY-UDPは既存のUSBテスター系の操作感なので、なれているとわかりやすいのですが、ちょっとメニューが多くて面倒な感じはします。

ZK-DP3Dをメインに使っているのですが、USBコネクタへの出力が欲しくてSINI XY-UDPを購入してみました。そしてブログに書いている段階でZK-DP3DでもUSB出力ができることに気が付きました。。。

USB PDの20Vか、アダプタ経由の場合には上記の機種が非常に使いやすいです。USBタイプの安定化電源は非常に便利なので一つは持っていてもいいと思います。ちょっとした実験には使いやすいですね。とくに外部入力電圧を変えながら動作確認をするときとかは便利です。1V以下の低電圧はちょっと苦手なので、低い電圧が必要なときには別の機材のほうが良さそうです。

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