概要
Arduino IDEにライブラリを複数登録し、バージョンアップもためしてみたので文章にまとめました。
本家のライブラリに登録されるとArduino IDEからライブラリをかんたんにインストールすることができるようになります。
参考サイト
上記が参考になります。
登録ライブラリ
上記の2つを登録してみました。
ディレクトリ構成
一番重要なのはディレクトリ構成だと思います。
事前にGitHubにコミットしている必要があります。
UlpDebug | library.properties | README.md | +---examples | \---UlpBlink | UlpBlink.ino | \---src UlpDebug.h
上記が最低限必要そうなファイルです。
library.properties
name=ESP32 ULP Debugger version=1.1.0 author=TANAKA Masayuki maintainer=TANAKA Masayuki sentence=Arduino ESP32 ULP Debugger libraries. paragraph=Arduino ESP32 ULP Debugger libraries. category=Display url=https://github.com/tanakamasayuki/UlpDebug architectures=* includes=UlpDebug.h
上記が設定ファイルです。設定項目は参考サイトを見てもらえればと思いますが、categoryはすでにあるものから選ぶ必要がありますので注意してください。
README.md
使い方をかんたんに書きます。基本的には英語で書いた方がいいと思います。日本語を準備する場合にはREADME_ja.mdなどの名前で入れておきます。
examples
必須ではないですが、なにか使い方がわかるスケッチ例を入れておくことを推奨します。
src
srcフォルダの中に必要なファイルを入れておきます。この中が実際に利用されます。
リリースの作成
GitHubでリリースを行います。画面上からリリースの追加を行い、1.0.0などのタグを作成し、上記のファイル一式をZIPに圧縮したファイルを添付します。
このZIPファイルが実際に利用されます。
上記がリリースページです。
登録申請
Arduino IDEからインストールできるために、ライブラリ一覧に登録してもらう必要があります。
GitHubのPRで登録依頼をすると、不備がなければ登録してもらえます。
repositories.txtに該当ライブラリのURLを追加してPRを出すことで、形式上に不備がなければ数日たてば登録されます。
動作確認
登録されたあとにArduino IDEからライブラリをインストールして動作確認します。
バージョンアップ
バージョンアップはGitHubで新しいリリースを行うと、自動的に更新されます。注意点としてはlibrary.propertiesのバージョン番号を忘れずに更新する。
新しいバージョンの準備ができたら、再度リリースを行います。ZIPファイルに圧縮して、添付することでリリースが完了します。
反映をまつ
数時間に1度ぐらいのタイミングでArduino IDEのバックエンドサーバーが更新確認をしてくれているようです。
4時間ぐらいはかかると思ったほうがいいと思いますので、翌日に確認してみるぐらいの余裕が必要だと思います。
動かないようなバージョンをリリースしてしまった場合には、さらに新しいバージョンに更新してから、動かないバージョンを消すなどの方がいいと思います。
まとめ
ライブラリはおそらく形式が整っていれば、気軽に登録してくれる気がします。みなさんどんどん登録してみては?
ちなみにArduino IDEに登録すればPlatformIOにも登録されます。
ただし、バージョンアップの反映はArduino IDEが反映された、さらに数時間後とかになると思いますんで、結構時間がかかると思います。
コメント
お疲れさまでございます
無事 申請通りました
ご賞味くださいませ
https://qiita.com/chrmlinux03/items/388a0a775ef236ca3176
おめでとうございます
issuesからPRを出すフローに変わったので更新しなければ。。。