書籍「M5Atomで作る歩行ロボット」を読んでみた

書籍感想

ロボットものといえば工学社さんって感じですよね。内容はM5Stack社のATOM Matrix、Liteを使って、ロボットを作っています。

M5Stack ATOM Matrix ESP32 Development Kit
M5Stack
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小型なM5Stack

こちらですね。このボードはちっこくて25個も色が自由に設定できるLEDがあるのでつかいやすいのですが、実は正式名称がはっきりしません。この本ではM5Atomと表記していますがこれはたぶん省略した俗称で、ATOMが正しいように思えるのですがM5Stackさんは表記ゆれが大きいので、どれが正式名称名称なのかは難しいです。公式ストアとスイッチサイエンスさんでも違って、スイッチサイエンスさんの方が妥当と思われる名前になっていたりします。

ちなみに上記のM5Stack本と同じ発売日だったので、もう少しずれていたほうが話題になったのかなと思います。

こちらに作者のRobo Takaoさんの紹介動画がありました。他にも実際に動作しているロボの動画も公開してあります。

第1章 「M5Atom」って何?

PICなどを使っていた時代にArduinoの登場し、M5Stackがでてくるまでの歴史をざざっと紹介。この本もM5StickCとM5Stack Grayを紹介していますが、書いている途中にEOLになった攻撃を食らっています。このM5Stack Grayも表記がぶれていて、この書籍はGreyで本家でもGrey表記の場所もありますが、スイッチサイエンスさんはGrayです。M5Stackの人はどっちでもいいとのことでした。。。

第2章 まずはLチカ

UIFlowとかPIOの紹介からはいって、Arduino IDEでの開発環境を整えていきます。この本ではM1ではないMacを使っていますね。Macは思ったよりバージョンによって入れるドライバーとかが変わるので鬼門な気がします。。。

第3章 「4軸二足歩行ロボット」の製作

あれ、表紙がATOM MatrixだったのでLiteは使わないと思ったのですがここではLiteでした。使うサーボはFEETECH FS90を4個です。サーボといえばSG-90が有名ですが、より安いFS90を使っているようでした。

また、書籍を書くときには購入場所を減らすために秋月電子で紹介することが多いのですが、ATOMはスイッチサイエンスからの購入でした。これはたぶん執筆中だと秋月電子でM5Stackを取り扱っていなかったんですよね。今はATOMも秋月電子から購入可能になっています。

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加工しにくかった薄鉄板やアルミ板、樹脂板を自由な形にカットできます。

ロボはアルミをハンドニブラを使って加工して作っています。ハンドニブラっていいですよね。欲しいのですがまだ手をだしていません。

さて、ロボットはBlynkを使ってスマートフォンから操作できるようにもなっていました。すごい。。。

第4章 「6軸二足歩行ロボット」の製作

腕が増えたので、サーボが6個になりました。筐体も3Dプリンタで作成していますので、最初にFusion360のモデルングからスタートしてロボット型の設計の仕方から、3Dプリンタで出力するときの注意点と、モジャモジャの紹介をしています。

第5章 12軸四脚ロボット

一気にサーボが12個になりました。重量が増えたのでFS90ではなく、MG90DとMG92Bを使っています。サーボの選び方も解説がありました。サーボだけで1万円を超えていますね。そしてバッテリーやサーボコントローラの採用など一気に本格的になってきました。制御もROSを使っています。

あとロボット視点撮影用に「M5Camera[EOL]」という悲しい表記もありました。いまだったら同じM5Stack社の「Unit Cam」と「ESP32ダウンローダーキット」を秋月電子さんで購入することでM5Cameraと同等の構成がより安く組めると思います。ただしケースがないですね。

秋月電子さんだと取り扱いがないですが、DIYキットだと先程の「Unit Cam」とプラスチック製のケース、そして魚眼レンズもセットになっています。「ESP32ダウンローダーキット」は別途購入が必要なのでちょっと高くなってしまいますね。

まとめ

非常に丁寧にまとまっていて、ロボットを作りたい人には非常におすすめしたいと思います。ただ、私はあまりロボットには興味が、、、

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