概要
購入したまま動作が不安定で放置していたハンダゴテを使える状態にしてみました。モバイルバッテリーを使ってUSB PDで12V出力をさせています。
商品

上記のACアダプタ付きを購入してみました。購入日をみたら去年の春なので1年以上塩漬けしていました。
Amazonでもありますが、高いので微妙ですね。

当時の写真を確認したら上記の写真がありました。
ATOM Socketを利用してAC部分の消費電力を確認しようとしていますね。

DC部分はこんな感じで構成を組んでいたみたいです。

さて、塩漬けにした理由ですが上記のACアダプタになります。商品ページには専用品をおすすめしていたのでPSEがついていませんが試しに購入してみました。しかしこのACアダプタを使っても電源エラーになって動きません。
このハンダゴテは24V3Aが定格なのですが、このACアダプタも24V3Aで定格ぎりぎりです。基本的に中華系ACアダプタは定格の6割から8割で使うものなので完全に電源が足りないです。
上記のスイッチング電源から24Vを供給すると安定して動きます。やっぱり電源は余裕がないと厳しいですね。とはいえ、さすがにこの電源を使うとなると大げさなので封印していました。
ヒーターの定格
| 電圧 | 電流 | 電力 |
|---|---|---|
| 12V | 1.50A | 18W |
| 13V | 1.63A | 21W |
| 14V | 1.75A | 25W |
| 15V | 1.88A | 28W |
| 16V | 2.00A | 32W |
| 17V | 2.13A | 36W |
| 18V | 2.25A | 41W |
| 19V | 2.38A | 45W |
| 20V | 2.50A | 50W |
| 21V | 2.63A | 55W |
| 22V | 2.75A | 61W |
| 23V | 2.88A | 66W |
| 24V | 3.00A | 72W |
こんな感じで12Vから24Vまでになります。中に入っているのが24Vの8Ωヒーターだと思われ、電圧を下げるとその分電力も下がっているだけな気がします。
設定
私の手元になったのは設定を変更しないと使い物にならなかったので、下記を参考にしてください。英語であれば販売ページにも書いてあります。
ACT
温度計のキャリブレーションです。
上記とか
上記のような信頼できる温度計を持っている人はほとんどいないと思います。手持ちだとテスターのK型熱電対はありますが精度はよくわかりません。
なので温度計のキャリブレーションはあまりしなくてもいい気がします。とりあえず350度に設定して、使いながら上げたり下げたりすれば厳密な温度設定でなくてもいいかな?
追記:安い温度計で確認したところ、かなり温度がありました。50度ぐらい表示温度より高くなっていたのでACTに50をセットして使っています。ハンダは200度ぐらいで溶け始めるはずですので、かなり低めの温度から徐々にあげていって溶ける温度との差分を確認したほうがよいと思います。最初から350度設定で温めるとコテ先が400度を超えて劣化する可能性があります。
HSL
明るさ設定です。基本100の明るい設定で問題ないと思います。
DMH
スリープの設定です。個人的にはハンダゴテってスリープすると温度が見えなくて危ないのでOFFにしました。使わないときには電源コードを抜いて明示的に電源OFFにしています。
LED
こちらは画面表示みたいです。こちらもOFFにして常時表示にしました。
LVF
こちらが電源関係の設定です。デフォルトでは1.5でしたが、不安定なときに変更しろとしか書いていなくて、数値の意味がわかりません。いろいろ試してみたところ2.0にしたところ画面上にはエラーが表示されますが、その後使えるようになりました。大きくしすぎてもだめでした。
IMA
反転する設定です。左手で持った場合には液晶画面が逆になるのでこの設定で反転させます。
LAG
言語設定です。英語か中国語を選択できます。画面が狭いので本当は中国語のほうが情報が多いはずですが、英語で使っています。
利用例
上記のように利用できています。

ちなみに収納がなくて危ないです。
なぜかAmazonでは単体販売をやめて小手先とのセットのみになっています。

取り寄せですが、数日で届くのでヨドバシさんで買うのが無難です。
モバイルバッテリー
上記のような12V1.5Aがでるやつがおすすめです。じゃんぱらみたいな店舗だと2千円弱でも販売されていると思います。
USB PDトリガーケーブル
上記のようなUSB PDから指定の電圧を取り出すケーブルを利用しています。

便利だったのが上記のボタンを押すと出力電圧が変わるケーブルです。2本で650円ちょっとだったので何本がストックしておきたいと思います。

上記のように設定電圧が表示されるのでわかりやすいです。5Vからはじまって9V、12V、15V、20Vが選択できます。12Vまでの電源の場合には9Vから12Vになって、さらに押すと9Vに戻る動作でした。

DCジャックに接続している電圧、電流計もあると検証で便利でした。
まとめ
バッテリーで動かすと12Vで1.3Aぐらいと15Wと少し控えめのワット数ですが、電源のない場所でも使えるのはメリットだと思います。加熱の時間は動画を見てもらえればと思いますが、すこし遅いですが普通に使えるぐらいの速度です。2秒で15度上昇ぐらいかな?
ちなみに上記を組み立てるときに使ってみました。紹介記事を書いていなかったので商品紹介記事の中で未紹介の商品がでてきて、いま一生懸命消化しているところです。
あと65WのPSB PDアダプタを使って、20V3Aで試しましたがよそ見していると加熱が終わっているぐらいの速度でした。4倍なので2秒で60度ぐらいの上昇スピードだと思います。

実はすでに1年以上前の製品なので、新型が販売されています。
新型はDCジャックの他にUSB Type-Cコネクタが搭載されており、トリガーケーブルを必要としません。いろいろ変わっていますが、数百円価格があがっていますね。
また、この手のものは小手先を選んで買うのですがBC2かK型が無難だと思います。ハンダゴテの選び方等については別の記事でまとめる予定です。




















































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