概要
ちょっとChrome OSが気になって、Chromebookを買うまでもないので無料で使えるCloudReadyを入れてみようと思いました。
CloudReadyとは?
Chrome OSはオープンソースで開発されており、比較的有名なパッケージです。去年にGoogleに買収されましたので、本体に最初から入っているChromebook以外ではこれを使うのが一般的みたいです。
上記からダウンロードできます。USBにインストーラーをセットアップして、そのUSBで起動することでそのままUSBから起動するライブ起動と、ノートパソコンにセットアップするためのインストーラーの両方として利用することができます。
最初はライブ起動してみましたが、、、重い、、、とてもじゃないけれど実用できる速度じゃないです。そして使ってみたかったLinuxも利用できません。そこで他のUSBメディアドライブに入れてみることにしました。
再度USBに入れたインストーラーで起動して、インストールを選ぶ。データ壊れるよと聞かれてOK。あれ、、、ドライブの選択が出ない、、、そして、やけに長い待ち時間、、、これやばい!
てな感じで、すっかり内蔵HDDを全部初期化されてCloudReady環境ができあがりました。使い勝手はサクサクです。ええ、、、だってWindowsもサクサクなノートパソコンですから、、、
もう壊しちゃったのは仕方ないのでLinuxも試してみました。Linuxを有効にするとコマンドプロンプトがでるので、以下のコマンドを実行。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install libnss3
sudo apt install python-pip
pip install pyserial
wget https://static-cdn.m5stack.com/resource/software/M5Burner_Linux.zip
zip M5Burner_Linux.zip
./M5Burner
M5Burnerを起動したかったのですが、libnss3が無いエラーが出たので追加。この状態でM5StickCはUSBに接続すると自動認識しましたので、Linuxに接続を選択。
シリアルはそのまま利用できたのですが書き込みは失敗。これはpyserialがないパターンっぽいので追加したらM5Burnerから書き込むことができました!
ここまでできればArduino IDEでもVSCode+PIOでも動きそうですね。ちなみにM5BurnerはIntelのCPUでしか動きません。ARM版のLinuxには対応していないです。Arduino IDEやVSCode+PIOだとARM版でも動きますのでUIFlowとかサンプル転送するのがちょっと面倒ですが、それ以外の開発であれば問題ないのかもしれません。
Windowsのリカバリ
CloudReadyは昔はデュアルブートに対応していたようですが、Windows Updateで壊されたことがあるので、現在は環境全部を破壊してのインストールしかサポートしていないようです。最初仮想環境で動かそうとしましたが、VMWare以外だと動かすのが面倒な感じでした。
さて、壊れたノートパソコンはLenovoだったので検索。どうやらUSBメディアにセットアップイメージを作るツールを配布しているようです。
ふむふむ、最初にシリアルを入力してリカバリメディアのダウンロード申請をする必要があると、、、
シリアルを入れても無いって言われる!
上記みたいな表記なのですが、AB-12345って入力すると存在しないシリアルって言われてしまいました。リカバリメディアのダウンロードページではAB12345って書かないとだめみたいです。ちょっと焦りました。
その後は専用アプリを起動して、Lenovoアカウントを作ってからログインして、ファイルをダウンロード後にUSBメディアにインストールメディアを作成してくれました。ファイル転送後にベリファイもしているので結構時間かかります。
まとめ
CloudReadyは気軽な気持ちでインストールしちゃだめ!
CloudReadyはChromeブラウザを使っている限りまったく普通に使えます。ブラウザ以外はLinux使えないとちょっとむずかしいかな。ただChromebookだとAndroidアプリが動きますが、CloudReadyでは使えません。
いろいろ考えるとCloudReadyを使うよりは安いChromebookを購入したほうがいいかな。ただChromebookでもx86系CPUはちょっと高いのが多いので、ARM系の安いChromebookの方が魅力的な機種多いんですよね。
コメント
Chromeブラウザ/chromeOSはchrome89からweb serialに対応したため、つくるっちではブラウザからESP32 FW書き込みが可能です (win/MAC/chromeOS)。Intel chromebookでしか確認してませんが、ARM版でもたぶん動作すると思います。これを使えばUIflow環境もM5BurnerなしでFW書き込み・WiFi設定できるはず。。(私の方ではつくるっちアプリのみ対応です)
ただ2021/3時点では最新cloudReadyのchromeブラウザバージョンが古かったため、cloudReadyでのESP32書き込みはまだ確認できていません。
たしかにM5Burner相当をブラウザベースで作れますよね!