技適の費用を調べてみた

通すことは無いだろうが、気になったので調べてみました。

技適とは?

日本国内で通信をする場合、技適と呼ばれているものが必要になります。正式には「技術基準適合証明」もしくは「工事設計認証」です。

技術基準適合証明とは

無線機材ごとに書面と試験を行い、日本の法律に適合していることを証明する仕組みです。実際には全数チェックではなく、ランダムで抜き出した機材を検査して、全数が合格する必要があります。

主に小ロットの製品の場合に使われる証明です。

工事設計認証とは

大量生産した無線機材に対して、一括して認証をする仕組みです。一定した品質で製造されていると仮定して、任意の1台に対して書面と試験を行います。

費用

https://www.telec.or.jp/services/tech/price.html

TELECのサイトに詳細がありましたので、その数字にて計算していきます。

ターゲット機材として、一番安い特定小電力機器のその他を選びました。アンテナ一体型だと暗室利用が必要で10万円追加でかかりますが、外付けアンテナの機材とします。

技術基準適合証明の場合

基本料

初回は2万円、同じ製品を同じ条件で再申請する場合には1.3万円。

検査費用

抜き取り検査のため、申込台数によって検査台数が変わります。

https://www.telec.or.jp/services/tech/item.html

上記によると

申し込み台数抜取台数
1〜2全数
3〜152
16〜252
26〜503
51〜905
91〜1508
151〜28013
281〜50020

となっていました。

1台目は2.4万円で、2台目以降は1.6万円です。

試算表

申込台数検査台数基本料1台目費用以降費用合計費用1台あたり
1120,00024,00016,00044,00044,000
2220,00024,00016,00060,00030,000
10220,00024,00016,00060,0006,000
25220,00024,00016,00060,0002,400
26320,00024,00016,00076,0002,923
50320,00024,00016,00076,0001,520
51520,00024,00016,000108,0002,118
90520,00024,00016,000108,0001,200
91820,00024,00016,000156,0001,714
100820,00024,00016,000156,0001,560
150820,00024,00016,000156,0001,040
1511320,00024,00016,000236,0001,563
2001320,00024,00016,000236,0001,180
2801320,00024,00016,000236,000843
2812020,00024,00016,000348,0001,238
5002020,00024,00016,000348,000696

抜き取り台数が増える直前の25台、50台、90台、150台、280台あたりで頼むのが単価が安くなりますね。

工事設計認証の場合

基本料

30万円。ISO9001認定を受けていない工場だと6万円加算。

検査費用

9万円。

合計費用

39万円

技術基準適合証明と工事設計認証の使い分け

500台に対して技術基準適合証明を取得した場合が約35万円なので、500台以上売れる見込みのないものは技術基準適合証明の方が適していそう。

ただし、技術基準適合証明は、試験用の改造が必要になった場合には全数に対して行う必要がある。改造に手間がかかるのであれば、工事設計認証で試験端末だけ改造をしたほうが安くなる場合もあると思います。

この他の費用

申請で必要な資料作成費用

アンテナなどの特性データが必要なので、製造元から提供されないと検査機関に持ち込んで計測する必要があります。

申請代行費用

自分で申請しない場合には、申請代行を使うと思いますのでその費用がかかります。

最後に

今回の計算は1周波数帯だけの試験なので安いですが、パソコンなどの場合Wi-fi(2.4G, 5G)とBluetoothで3周波数帯になるので、その分高くなると思います。

技適データベースを見ていて、工事設計認証じゃなくて技術基準適合証明だと、あまり数が出ない想定なんだなって思うのと、販売数が申請内容からバレちゃうってのもやだなって思いました。

また、海外の製品だと技適マークがついているけれど、番号が書いてないモジュールとかが販売されていて、技適データベースで調べると日本で正規販売しているものだけ個別で技術基準適合証明を取得している場合があったりして、間違って買ってしまいそうになりました。

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