概要
メインマシンにはWindowsが入っていますが、ちょっとした実験用にクリーンなUbuntuが欲しくなり、USB接続のSSDにセットアップしてみました。
商品
上記の製品になります。容量はいろいろあるのですが、一番小さい250GBで普通の用途であれば問題ないと思います。128GBなどでもう少し安い製品はありますが、実際のところあまり価格が変わらないので250GBが無難だと思います。特にSSDは容量が多いほうが寿命が長くなる気もします。
参考
からあげさんの記事を参考にさせてもらいました。記事にもありますが、結構Windowsを間違えて飛ばしてしまうことが多いので注意しましょう!
私も飛ばしたことがあります。Ubuntuだと大丈夫なんですが、ドライブ選択もなく全部消してインストールとは思いませんでした。
SSDブートの準備
インストールメディア作成
上記からインストール用のメディアをダウンロードしてきます。最初はUbuntu Server 22.04.2 LTSを使ったのですが、大失敗。Serverだと有線LANがリンクアップするまで永遠とネットワークの初期化が終わりません。
Wi-Fiのみで動かしたかったのですが、有線LANがリンクアップするまでタイムアウト無しで初期化待ちをするのでWi-Fiには接続している状態ですが、Wi-Fiアダプタがない状態でいろいろと動きがおかしかったです。Ubuntu Desktop 22.04.2 LTSが無難な選択だと思います。
USBメモリを準備する
ブート用のSSDとは別に、インストール用のUSBメモリが必要になります。これはなんでも大丈夫ですのでそのへんの物を使いましょう。
USBメモリに焼く
上記から「Raspberry Pi Imager」をダウンロードします。Raspberry Pi用ですが、ほぼすべてのイメージ焼き込みはこのアプリで問題ありません。
OSを選ぶからカスタムイメージを使うで先程ダウンロードした「ubuntu-22.04.2-desktop-amd64.iso」を選択して、USBメモリに焼き込みます。
ちなみに使い終わったあとのUSBメモリやSDカードなどもこのツールで削除するとパーティションとか全部消して、一般的な状態に戻してくれます。
ブートメニューの出し方を確認する
これが一番重要な手順になります。
上記にありますが、F12が多いですがものによりますので注意してください。これ確認しておかないとあとで起動失敗したときに非常にリカバリが面倒になります。
バックアップを取る
ミスをするとWindowsごと上書きしてしまうことがあるので、データのバックアップとWindowsのリカバリができる環境を準備しておきます。
USBメモリから起動する
私のパソコンはF12でブートメニューがでるので、起動中にF12を連打してブートメニューを表示させます。そこの画面からUSBメモリやHDDが並んでいるので、USBメモリから起動をさせます。
Ubuntuのセットアップ
からあげさんのページを参考にしてみてください。注意事項としてはその他のディスクを選択して、現在利用しているWindowsに上書きしないことです。
そしてSSDの既存パーティションを削除してから、自分でパーティションを作る必要があります。メモリが大量に乗っているマシンであれば/のみでswapは必要ないかもしれませんが/とメモリの2倍程度のswap領域を作るのが無難です。(このへんの操作はUbuntu Serverだと自動設定があるので便利でした)
そしてブートローダーはSSDを選択します。これでSSD単体でブートローダーを入りのディスクとなりますので持ち運びがしやすくなります。
USBメモリを抜いて再起動
おそらくUbuntuが起動したと思いますので、apt updateなどを行いとりあえず終了させます。
USB SSDを抜いて再起動
これは環境に依存するのですが、私の環境だと黒い画面が出ました。デフォルトの起動順序がUbuntu、Windowsの順になってしまったので、存在しないUSB SSDのブート領域から起動して失敗します。
再起動してブートメニューに入る
F12を連打してブートメニューに入ります。そしてWindowsを選択することでWindowsが立ち上がるはずです。立ち上がらない場合には内蔵HDDに上書きしてしまったので、システムリカバリから作業のやり直しになります。
再度再起動
ここも環境に依存しますが、Windowsが立ち上がれば問題ありません。また黒い画面になった場合には一度BIOSに入ってから、起動する順序をWindowsからに変更しておいたほうがいいと思います。起動順序は使っているパソコンによって微妙に違うと思いますが、私のだとBootのところをマウスでドラッグすることで順序が入れ替わりました。
再起動
Windows環境が立ち上がるようになればOKです。
USB SSDを接続して再起動
たぶんWindows環境が立ち上がるはずです。Windowsが立ち上がった場合には、常にWindows優先でブートメニューを使わない限りUbuntuが起動しない状態となります。Ubuntuを使いたい場合にはUSB SSDを接続してから起動時にブートメニューを呼び出しましょう。
ただし、環境によってはUbuntuが立ち上がる場合もあると思います。これは接続されているメディアをみて起動順位を調整してくれている場合だと思います。この場合にはUSB SSDをつけるとUbuntuで、はずすとWindowsと理想的な動きとなります。
まとめ
USB SSDは結構便利です。SDカードやUSBメモリとくらべても早いですし、壊れにくいです。ただしちょっと取り扱いを間違えるとWindowsを消してしまうので注意しましょう!
個人的にはUbuntu Serverがインストール手順的にも、USB SSDを抜くと自動でWindowsが立ち上がったりと好ましい動きだったのですが、どうもネットワーク周りがちょっと設定が必要そうなのでDesktopを使っています。
便利だったのでもう1本買い増しをしたので、他の用途にも使えるようにしたいなと思っています。
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