概要
前回まででなんとか安定稼働できる見通しが立ちました。今回はRaspberry Pi 3 Model A+を触ってみたいと思います。もともとZero 2 Wではなく3A+を使いたかったのですがスイッチサイエンスさんで品切れになっていたのでZero 2 Wで検証しています。
Raspberry Pi 3 Model A+とは?

上記はスイッチサイエンスさんの販売ページ。
上記はケイエスワイ(KYS)さんの販売ページです。この2社以外でも取り扱いがありますが、価格が高かったりするので注意してください。
ざっくりいうと、Zero 2 Wとほぼ同じ性能で少し大きなRaspberry Piです。4と比べると遅くて、メモリが少ないのですが、Zero 2 Wより若干高速です。
Raspberry Pi Zero 2 W | Raspberry Pi 3 Model A+ | |
---|---|---|
CPU | 1GHz | 1.4GHz |
メモリ | 512MB | 512MB |
Wi-Fi | 2.4GHz | 2.4GHz and 5GHz |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 |
HDMI | Mini HDMI | Full-size HDMI |
USB | micro USB | 通常USB |
電源 | micro USB | micro USB |
定価 | 2,915円 | 4,620円 |
スペックを簡単に並べています。CPUのクロックが1.4倍になっていますので、比べると少し早くなっています。そしてWi-Fiで5GHzをサポートしているのが非常に大きい差分です。コネクタ系も小型を使っていたのが標準サイズになっています。価格は少し前は3千円台だったのですが、現在は4,620円と1,705円の差があります。
購入物

スイッチサイエンスさんで購入した本体になります。

オフィシャルのケースも購入しました。

上記のケースになります。Raspberry Pi 3 Model A+の欠点として、ケースの選択肢がほぼありません。安くていい機種だと思うのですが、ちょっとマイナーなんですよね。

きっと何かに役立つでしょ!?さんの3Dプリンタで出力するケースの方が使いやすいかもしれません。

組み立てました。このケースはネジがいらなくて、本体を中に入れるだけで固定ができます。反面ネジがないのでちゃんと固定されません。GPIOを使う場合には蓋が使えないので、この固定できないデメリットがかなり大きいです。

今回はSPI接続の液晶も準備しました。実は液晶だけ購入しておいたら、スイッチサイエンスさんで在庫がなくなってかなり途方にくれていましたが、値段はあがったのですが在庫回復してよかったです。

差し込むだけで動きます。ただネジとかがないので、ちょっとぐらぐらしますね。
こちらの製品になります。2.4インチと小型でピッタリのサイズは結構レアです。Zero用の小さいのか4Bとかの大きなサイズでも接続は可能で、入手性もいいと思います。
設定

Raspberry Pi Imagerで何も考えずに64ビットのおすすめOSを入れてみました。
apt upgradeできない?
何故か動かすとその場でハングアップします。SWAPを拡張したら安定したので500MBの端末だとapt upgrade前にSWAPの拡張をしたほうがいいかもしれません。
液晶画面の設定
液晶の設定方法は上記にありました。
git clone https://github.com/goodtft/LCD-show.git
chmod -R 755 LCD-show
cd LCD-show/
sudo ./LCD24-3A+-show
上記で設定ができて、内部で必要な初期化後に自動的にリブートがかかります。
画面が、、、映らない?
起動途中に画面が表示されますが、最終的に黒い画面のままです。何かがおかしいです。
上記に少し情報がありましたがOSのバージョンがDebian 11 BullseyeベースからDebian 12 Bookwormに更新された影響で動かなくなったみたいです。
Bullseyeに入れ直す

ちなみにここにあるLegacyはビット数が書いていませんが32ビットでした。

64ビットが使いたかったので、otherの中にある、「Raspberry Pi OS (Legacy, 64-bit)」を入れてみました。

今度はちゃんと表示されました。タッチパネルでも動きますしちょっとしたことだったら外部モニター必要なさそうですね。ただ、画面って必要化は結構疑問です、、、なくてもいいかなとも思っていますが、用途次第ですね。
Zero 2 Wとの比較
製品 | 価格 |
---|---|
Raspberry Pi Zero 2 W | 2,915 |
KIOXIA microSD 64GB | 749 |
GeeekPi Raspberry Pi Zero 2 Wケースキット | 2,599 |
6,263 |
Zero 2 Wだと上記の費用がかかっています。
製品 | 価格 |
---|---|
Raspberry Pi 3 Model A+ | 4,620 |
KIOXIA microSD 64GB | 749 |
A+用オフィシャルケース | 726 |
電源 | 700 |
6,795 |
Raspberry Pi 3 Model A+は電源をなにを使うかによりますが、コネクタ系が普通のものが使えるので価格差はあまりありません。しかもGPIOピンが最初からはんだ付けされているので、外部拡張もかんたんに使えます。なによりWi-Fiで5GHzが使えるのでaptなども結構早いです。
画面を使うのであれば前々回のZero 2 Wにタッチパネルケースを使った方が便利だと思います。Zeroほど小型でなくてよくて、画面レスだと3A+も取り扱いしやすいボードだと思いますね。ただ価格的には画面無しでUSB変換も使わないのであればケースキットではなくて、ケースだけ購入すればいいのでZero 2 Wが一番安くなると思います。
まとめ
思ったより3A+は使いやすそうです。ただし、ケースが本当に選択肢少ないのでそこが欠点ですね。GPIOを出したりカメラを接続しようと思うと純正ケースはいまいちです。
標準コネクタで構成されているメリットがあるので用途に応じて選択ですね。もう少ししたら価格帯別のおすすめ構成をまとめたいと思います。
コメント