概要
カメラユニットが発売されたので購入してみましたので紹介します。結論からいうとUIFlowで動画を出したい場合以外にはまだおすすめできません。
商品
- Unit Cam Wi-Fi Camera (OV2640)(公式ストア)
- OV2640搭載 Unit Cam Wi-Fi Camera(スイッチサイエンス)
スイッチサイエンスさんでも取り扱いがはじまりました。
残念ながらケースではなく袋に入っていました。ケーブル類も付属がありません。M5Stack系本体と接続する場合には別途Groveケーブルを準備する必要があります。
中身です。ESP32-WROOM-32Eですね。技適マーク入りのEは最近出回ってきましたが、去年の8月に取得したので結構時間かかりましたね。
ちなみに217-204070で「Wi-Fi & Bluetooth Internet of Things」って名前で取得しています。検索しても出てこないのでやめてほしい。。。使っているモジュールはXX0H32なので4MB版ですね。モジュールの左下にある最後の2桁がビット数を表しています。
裏側です。これカメラの裏側がアンテナになっています。そして段差があるのでシールで固定もしにくいんですよね。つい間違ってカメラを触ってしまって、フレキケーブルがぐにょーんと曲がるので注意してください。
書き込み方法
- USB-TTL UART Serial Adapter (CP2104)(公式ストア)A012
UNIT-CAMにはUSBシリアルは内蔵していませんので、そのままでは書き込みができません。そのため外付けのUSBシリアルが必要になります。
他のものを使っても構わないのですが、純正品があるので紹介したいと思います。TXDとRXDに矢印がありますが、左側のピンから見た方向ではなく、TXDから右は外に向かっていることを表し、RXDは文字に向かってきているので受信を表します。ピンが左にあるのでちょっとわかりにくいですね。
反対側です。M5Stack BASICなどと同じCP2104が搭載されています。USB Type-CのUSBシリアルはあまりないのでType-Cがいい人には便利だと思います。
ちょっとシールが剥がれなかったのでわかりにくいですが、上記のスルーホール用テストワイヤがあると便利です。
上記の製品が有名ですが、サンハヤトさんでもあります。
ちなみに今回はUNIT-CAMがスルーホール、USBシリアルがオス端子なのでサンハヤトさんのワイヤの方が楽に接続できると思います。
UNIT-CAM→スルーホール用ワイヤ→メスメスのジャンパ→USBシリアルと接続しています。
スルーホール部分は上記のように穴に突っ込むと固定されます。バネになっているので、徐々に固定力は落ちていくので注意してください。
接続配線は上記の公式サイトに記述があるので、こっちを参考にしてください。
接続してみる
動かすとどうやら1500000の速度でカメラの画像が流れてきました。最初に入っているファームウエアは垂れ流し系みたいですね。
さて、書き換える前にどんなファームウエアかなと思ったら、、、ファームウエア未公開です。バイナリでも公開していないので、書き換えるともとの状態に戻せません!!!
なので今回は書き換えは試さないでおきたいと思います。2台あるので1台は潰してもいいんですが、カメラデバイスはいろいろもっているので、、、
UIFlowで使ってみる
UIFlowではまだM5Stack Core2では使えませんでした。PortBがあるM5Stack Fireで試したところGroveケーブルで接続することでかんたんに動画を画面に表示することができます。
ちなみにM5Stack BASICなどの場合にはGroveポートを拡張するベースが必要になりますが、最初にSwitchでUARTに設定しないと動きません。おそらくFireはPortBがUARTで初期化済みなのですがBASICだといろいろな用途に使う可能性があるので未初期化なんだと思います。
UNIT-CAMをWi-Fiに接続するモードがあるのですが、そちらは正しく動きませんでした。Wi-Fiに接続できたかとかの情報がないのでちょっとわかりにくいんですよね。
Arduinoで使ってみる
手元だとちゃんと動かなかったです。詳しくは見ていないですが、ちょっと実験的なコードな感じでした。実際のところESP32同士をシリアル接続してカメラ画像をもらうって用途はあまりないかな。通信で取得したほうが嬉しいですよね?
まとめ
んー、ちょっと安めの技適ありESP32搭載カメラとしてはいいと思いますが、普通の使い方をするのであればケース付きのカメラの方がおすすめです。UNIT-CAMとして接続をするためにはまだ早いかなって気がします。
ちょっと微妙な商品です。ばらまくようの安いESP32-CAMとして使うほうが良さそうです。UNIT-CAMとして使うのであればやっぱりケースがないので、ケース付きでレゴで固定できるタイプのカメラ機種にUNIT-CAMと同じ機能のファームウエアを転送したほうが使いやすい気がします。
コメント
公式のUSB-UARTアダプタがお値段そのままで、unit-cam変換基板付きの “ESP32 Downloader Kit” に進化していました。
https://shop.m5stack.com/collections/m5stack-new-arrival/products/esp32-downloader-kit
一方でスイッチサイエンス社からケース入りunit-camが発売されましたが “ESP32 Downloader Kit” はまだ販売されてなく、普通の人はどうやって環境を用意するのが良いのでしょうね。。
https://www.switch-science.com/catalog/7365/
M5Stamp DIY Kitしかいまはないですね
しかも品切れ!
DIYのだと変換基板ないのか、、、
unitCAMで正しくWiFi streaming出来ない問題まとめました、対策FWもあります。
https://sohtamei.github.io/docs/ESP32CameraIssue.html