M5Stack プロトユニットケース(A124)

概要

M5Stack社からプロトユニット用のケースのみが販売されたので、自作基板も作って使ってみました。

製品

こちらは日本ではまだ販売していません。この手のは販売されないかもしれません。こちらのユニットと共にプロトモジュールのケースも販売されています。Twitter上でプロトモジュールのケースだけ欲しい人がいたので、M5Stackさんに単品販売して欲しいと依頼をした人がいまして販売されました。そのときにユニットのケースも便乗してお願いをしたところ、ユニットケースも販売してくれました!

私がリクエストしたので早速購入して、使い方も含めてレビューをしたいと思います。

中身は4個のケースとネジが4本入っています。六角レンチは付属していませんので自分で準備する必要があります。M5Stampとかには付属していたはずです。

ネジはM2なのですが、六角のサイズは1.5mmになります。100円ショップでセットになっているのを購入するか、上記のような単品ドライバーがあると便利です。

基板作成

基板を作ってみました。5枚のはずがものすごい量ですね。たぶん厚みが1mmで普通のより薄いのとサイズが小さいから隙間に埋めて作ってくれたのかな?

作ったのはプロトユニットに似たようなボードです。ただ、プロトユニットってもともと70ホールと書いてあったのですが、よく見たら7×11で77ホールありました。報告したので77ホールに現在は修正されています。私が作ったのは7×10で70ホールになります。

ちょっとGroveの穴がぴったりいくか怖かったので、単純な基板にしてみました。

さて、このプロトユニットは実際に利用してみようとすると、結構難しいです。この写真の一番右がGroveコネクタをそのまま入れた写真になります。基板から2mmぐらいはみ出ていると思います。実はこれだけはみ出ているとケースに収まりません。

真ん中が入れた状態で、ニッパーで足を切り落としたものです。これぐらいがぎりぎり収まる長さになります。ただちょっと長めな気がします。左が根本からニッパーで切り落としたものです。これだとちょっと短い感じですね。

左が根本から切ったものになります。基板の厚さは1mmなので若干短いですね。根本から切っても、ニッパーの刃は少し奥まったところにあるので、これだけの長さが残ります。そこから気持ち長めに切ったのが右です。

これぐらいがちょうど良さそうですね。ただ実際の長さをちゃんと測定できるノギスなどがないので正確な長さはわかりません。

実際の長さ比較です。右から最初の長さ、基板から飛び出たところを切断、気持ち長めに根本から切断、根本から切断になります。もう少し大きめのニッパーを使えば根本からでも丁度いい長さになる気がしますし、ちょっとはんだ付けするときに穴に入れにくいのですが根本から切っても利用はできると思います。

ここまで読んで、なんとなくわかったと思うのですがこれすべての穴でやる必要があります。

こんな感じで他の穴も短くしてはんだ付けする必要があります。

ピンソケットは比較的足が切りやすいです。

こんな感じになりました。

ジャンパソケットがあるので、普通の部品を二階建てで実装可能です。普通のユニバーサル基板でも大丈夫のはず、、、ただ二階建てにするのにも、ロープロファイルの部品使ったほうが良さそうですね。

そして、なぜこんなことをしたのかというとUSBコネクタを使いたかったからです。基板に直接つけるとケースに干渉して使えません。縦型のコネクタを使おうとすると、裏側のスペースがないので固定できません。

このケースだと使える部品が非常に制限されます。基本は表面実装にしたほうがいいですが、コネクタ系がどうするか悩みそうです。本当はUSBは表面実装にして、干渉する部分を削るのが正しい気がします。とはいえ、ケース可能が面倒なんですよね。。。

KiCAD設計

基板サイズは上記にオフィシャル情報があります。ただそのままだとKiCADで使えないのでがんばって自分で準備しました。

上記みたいなのができました。今回回路図を使わずに、レイアウトだけで作っています。外形とGroveの穴が結構厳しいですね。そしてGroveから上に伸びている信号線も結構細くなります。と思ったけれど、2層基板なので表と裏で通せばいいんですね。

あと、製造のときには標準の1.6mmではなく1mmの厚さなので注意してください。

まとめ

んー、思ったより使い勝手が難しいです。表面実装だけで作るのが無難なんですが、使いたい部品がこのケースに収まるのかは考えて設計する必要がありそうですね。

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